第1章 色の分類

 一口に色といってもそれこそ数限りなく色々あります。「赤」ひとつとってみても何種類もあり、ひとそれぞれ思い浮かべる「赤」も違うことでしょう。
 このような「色」を整理したり分類したりする一つの方法に「色の三属性」があります。色を色味の性格や明るさの度合い、強弱で分類しようとするものです。中学のとき美術の時間に習われたのを覚えておられる方もいらっしゃるかもしれません。



   色の三属性

       色相
(いわゆる色味のこと)

       明度
(色の明るさ)
                
明度と彩度を合わせて トーン
       彩度
(色の強さ)


この三属性による色の表示は日本工業規格になっていて、日本の産業界・色彩関連学界などで最もポピュラーなカラーオーダーシステムになっています。
要するに日本ではこの3つで色の所番地を決めてるってことです。

       
           色・・・色相( )・明度( )・彩度( )

ここでは触れませんが、他にも色の表示のシステムはあります。








第2章 色相


赤み、黄み、青みなどの色味によって分類するのが色相です。 
色相は循環的に環状に並べることが出来ます。

もちろんこの間にも無限の色があります。

布で見てみましょう。

この10種類の色相を見分けられるようになれたらいいですね。

上から時計回りに 黄・Y 黄緑・GY 緑・G 青緑・BG 青・B
青紫・PB 紫・P 赤紫・RP 赤・R 黄赤・YRです。







第3章 トーン 



■明度

 色の明るさ・暗さの度合いを表します。
 下の図の縦軸が明度で、白に近づくほど明度が高い、黒に近づくほど明度が低いといいます。
■彩度
 色みの強さ・弱さの度合いを表します。
 下の図の横軸が彩度で、純色に近づくほど彩度が高い、無彩色(白とか黒とか)に近づくほど彩度が低いといいます。

この図は赤と緑を例にしています。






■トーン
 明度と彩度の両方をあわせた色の感じ方をトーンといいます。
 上の図で色相は違っても、同じエリアの中の色はよく似た感じがするでしょう?







TEA TIME

色の名前


色の名前っていろいろあって面白いですね!
色相5R明度8彩度2 の色って正確なんでしょうけど
「ベビーピンク」 の方が普通にはわかりやすいでしょう?

ヨーロッパの色の名前と日本の色の名前を比べてみました。
赤系統の色です。
■ヨーロッパの色 ■日本の色














色の名前のつけ方ひとつでも、伝統とか文化とか考えさせますね。
色が正確にはページ上に再現できなくて、ごめんなさい。