SCOTLAND スコットランド見聞録

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 スターリング Stirling

ちょっとエディンバラから離れてみようということで、選んだ行き先はスターリング。エディンバラの北西約55km。
スコットランドのセントラルエリア(ハイランドとローランドの境目)に位置し「スターリングを制するものはスコットランドを制する」と言われました。
1296年イングランドのエドワード1世がエディンバラ城に続きスターリング城を落とし、スコットランドを征服。これに反旗を翻したのが我らが(?)ウィリアム・ウォレス。1297年、ここスターリングのフォース・ブリッジでイングランド軍を打ち破ります。原始的な武器での勝利でした。1305年、ついに処刑されるまで8年間もエドワード1世を苦しめました。エドワード1世の激昂はすさまじく、残虐な処刑(ウォレスをの身体を切り刻みスコットランドで晒しものとした)で復讐しましたが、このことが逆に新たな反逆者ロバート・ブルースを生みます。翌年ロバート・ブルースは蜂起し、1314年スターリング近くのバノックバーンでついにイングランド軍を敗走に追い込み、独立を果たします。
エディンバラ城の門楼の両脇にはこの二人の像がありますが、永遠のヒーローなんですね。


ブレイブハート-特別編-旅行前に映画「ブレイブハート」を見てすっかりウォレスのファンになっています。
少し史実と違うところもあるようですが。


Stirling → LINK





移動
スターリングまではエディンバラから電車(First Scotrail)で50分のはず・・・でした。
ウェイヴァリー駅の券売機でクレジットカードでチケットも買いました。
しかし・・・・・・・スターリングを通る列車の表示がない・・・・。
あちこちで聞いてわかったのは、このチケットでエディンバラからFalkirkまで行き、そこからは代替バスでスターリングまで行くとのこと。
なぜ?事故でもあったの?
電車に乗ってから広報誌(FIRST insight)を見つけると、そこに点検のためという文字が・・・。
日曜日とは言え、昼間に点検を入れるとは・・・。

・ウェイヴァリー駅 なかなかクラシカルな趣き。
  

Falkirk行き

 チケット 片道£6.20


 車窓から見えるのどかな風景
 牧場が続く





ウォレス・モニュメント The National Wallace Monument → LINK
まずはウォレス・モニュメントへ。
スターリング駅からタクシーで10分ほどでモニュメント下の案内所まで。そこからは無料のミニ・シャトルバスでモニュメントです。(坂道を歩くこともできますが)

モニュメントはヴィクトリア王朝様式の塔で高さ67m、1869年に完成。
入場料:£6.50
    

    


左奥の狭いらせん階段を246段上ると頂上の王冠部分に出ます。

途中、内部は4層になっていて、ウォーレスの戦いなどスコットランドのイングランドの戦いを解説する歴史博物館になっています。

ウォレスが実際に使っていた剣・・・・ということなのですが・・・。
  

The Hall of Heroes 右の写真の右端がロバート・ブルース
  

An Incredible Story

From the Top

Crownです。
   
蛇行するフォース川やスターリングの町を望む。はるかに見えるのはスターリング城。
このフォース川にかかるフォース橋(右の方)でウォレスが最初の劇的な勝利を挙げました。

モニュメント下の案内所のそばにあるウォレスの像。・・・でも、これは映画ブレイブハートの大当たりの後で作ったって丸分かりでしょう。これは《ウォレス》ではなく《ウォレスを演じているメル・ギブソン》ですね。
像のしたにはウォレスの辞世の言葉"Freedom"が刻まれています。
   


モニュメント下のバス停には日曜日はバスがこないとわかったので、ローカルバスを求めて坂道を降りて幹線道路まで出ました。

スターリング駅まで戻ったものの、どっと疲れてスターリング城などの見学はパス。
今から思うともうちょっと頑張ればよかったんですけど・・・。
またバスと電車を乗り継いでやっとエディンバラに帰還。 なぜか秒まで表示するウェイヴァリー駅の時計です。
  

この後更なる試練が・・・。
日曜日ということでバスの本数が極端に少なく、30分ほど待ってやっと乗ったのに・・・半分ほどきたところで"Last stop!!"との運転手さんの宣言。
えっ??!!
日曜日にはあること・・・らしいです。途中で切り上げて車庫に戻っちゃう・・・らしいです。
安息日にうろうろするなということなのかしらねぇ。
残りは泣く泣く歩いて帰りました。