ICELAND アイスランド見聞録

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 アイスランドについて
 
 「どこ行くって?」
 「アイスランド」
 「危ないとこちゃうん?」
 「それはアイルランド」 (アイルランドの関係者の皆様、ごめんなさい)
 「ん?・・・・・あ、なんか北の方ちゃうん?どこにあんの?」
漫才ではなくふつうの会話。(関西人の会話はいつも漫才だと言われればまんざら否定もできませんが)
ふつうの日本人はあまりアイスランドのことを知りません。
そんな未知の国にたまたま行く用事のできた息子にむりやり便乗して行ってきました。
「こんなことでもなかったら一生行かれへんやん」というわけのわからない理屈をつけて・・・。

まずは下調べ

・読んだ本
地震と火山の島国―極北アイスランドで考えたこと
地震と火山の島国
―極北アイスランドで考えたこと

島村 英紀
アイスランド・フェロー諸島・グリーンランド―素晴らしき自然景観とオーロラの魅力
アイスランド・フェロー諸島・グリーンランド
―素晴らしき自然景観とオーロラの魅力

邸 景一, 柳木 昭信
Lonely Planet Iceland (Lonely Planet Iceland, Greenland, and the Faroe Islands)
Lonely Planet Iceland
Joe Bindloss, Paul Handing

アイスランド大使館 HP 親切に相談に乗ってくださいました。Thanks!
アイスランド航空日本事務所 HP 
最新情報や観光ガイドも充実していてgood!
レイキャビク観光局 HP
地球の歩き方 大特集アイスランド 
帰国してから見つけたページ 地球の歩き方に「アイスランド」という単独の本は出ていないがそれに近い内容!


スカンジナビアン・スタイル vol.9
スカンジナビアン・スタイル vol.9
北欧スタイル研究会
"アイスランドを行く"特集。
昨年の夏に出ていたみたいなのに、やっと気がつきました。
詳しいとは言えないけれど、最小限の地図と見どころの写真が載っています。
上記"地球の歩き方"の取材が元になっています。




アイスランドはイギリスの西北、北大西洋にある、面積103.000平方キロメートル(北海道と四国を合わせたくらい)の島国です。その一部は北極圏にかかっていて冬にはオーロラが都市部でも見られるそうです。でもメキシコ湾流の影響でそんなには寒くはない(冬のニューヨークより暖かい)ようです。
9世紀にノルウェーからやってきた植民者(といえば聞こえはいいですけど、要するにヴァイキング=海賊)によって建国されました。でもヴァイキングの子孫であることを誇りにしているようで、例えば言葉も北欧の(ヴァイキングの輸出国であった)国々が忘れてしまった古代ノルド語を公用語として大切に守っています。(ノルウェーで発見された昔の石碑をノルウェー人は読めなくなっているのにアイスランド人は読めるそうです。) ヴァイキング料理やおみやげ物などにもヴァイキングはよく登場します。
現在人口30万人。そのうち3分の1が首都レイキャビクReykjavíkに、レイキャビクと周辺の街を合わせたReykjavík Capital Area なら3分の2が住んでいます。国土の大部分の人口密度たるや・・・。手付かずの自然がほんとうに首都のすぐそばにも残っているわけです。
日本ではプレート同士がぶつかって地震が起きていますが、じゃ、そのプレートの向こうの端はどこにあるのか、プレートが分かれていくのはどこなのか、考えてみたこともありませんでしたが、そこがアイスランドだったのです。
かの国も地震と火山の島国。
ね、ご縁を感じるでしょう?

・Google MAP→
LINK



 アイスランドへ
日本・アイスランド間には直行便がないので(2007年5月現在)、ヨーロッパ各地を経由することになります。
今回、エディンバラに寄ってきたので、行きはグラスゴー経由アイスランド航空で2時間、帰りはロンドンへ同じくアイスランド航空で3時間。

アイスランド・ケフラヴィークKeflavík 国際空港は小さな空港で入国審査もあっけないほど。拡張工事中だったので近々現代的なイメージに変わるのかもしれませんが。
(後述しますが、私たちの泊まったホテルも高層に建て増し中だったのですけど、この建築ラッシュはなんなんだろう、何か需要が見込めるのだろうか、という疑問・・・)

ケフラヴィーク国際空港からレイキャビクへはFLYBUS (空港リムジンバス) で、市内のバスターミナルBSIまで約50分、そこから小型バスに分乗し、それぞれのホテルまで送ってくれます。(ISK1,200)



 通貨
1ISK(アイスランドクローネ)≒¥2
日本円に直すのに倍だと思えばいいんですけれど、日本円が不当に(!)安いので(物価が高いわけではないと思いますが)クローネで示された金額がそのまま円での価値という感じです。(結果的には倍払うことになるのですけど)



←お札
  この帽子は民族衣装なのでしょうか。このお札以外では見なかったのですが。
    ↓ コインは水産物の模様で統一されているみたい。海に囲まれた国らしいですね。





 ホテル

Grand Hotel Reykjavik(LINK)に4泊しました。
旧市街The Old town(歴史的な街並み=観光の要所)から東へ4kmほどの新市街The New Townにあります。

増築中(奥のタワー・と言っても11階建て)でそれが3月完成ということで、申し込んだのですが、まだ工事終らず・・・。いちおう客室は完成していたのですが塗料のにおいが充満していて、とても耐えられず旧舘に変えてもらいましたが、その交渉がまた遅々として進まず・・・。
エレベーターが時々故障したり、市内行きのバスを予約していたのに忘れられていたり・・・。
ついでに出国は早朝のフライトが多いにも関わらず、ケフラヴィーク国際空港の窓口は少なく長蛇の列。最後に空港で買い物するつもりでいたのにできませんでした。も一つついでにFLYBUS(空港へのバス)は30分遅れ。大らかな国民性というと聞こえはいいですけど、昔の社会主義国みたい・・・。

Tripleの部屋は広くて快適ではありました。
バスタブがついていて、蛇口をひねると熱い温泉水が出ます!部屋のバスタブですっかり温泉気分。エディンバラのB&Bでシャワーだけだったので、極楽極楽。あ~日本人!! (温水は源泉をそのまま使うのではなく、地熱で真水を温めてそれに硫黄を加えているそうです。謎)
おかげでブルーラグーン(世界一大きな露天風呂)に行き損ねました(往復のバス代と入場料で5000kr.近くになるので時間とお金がもったいなくて)
帰りの飛行機から見えましたけど、何もない溶岩台地に名前の通りのブルーな水が異次元の世界!きれいでしたよ。






 
Brasserie Grand

Grand Hotel Reykjavik内のレストラン。夕食を食べにでかけるのをめんどくさがって、結局ホテル内のレストランで3回食事しました。(あとの1回はスポーツバーに・後述)
中央に暖炉があって、なかなかよい雰囲気です。

Fried Lobster and scallop with orange and basil butter Kr.1430

これ、ロブスター?って思いましたけど、こちらでは手長エビのこともロブスターって呼ぶみたいです。
                        〃
Smoked breast of goose with blueberry sauce Kr.1370
Glaced breast of duck with fig(いちじく) sauce and sweet onions  Kr.3820
Grilled tenderloin of beef with Grand Mamier-pepper sauce
and Portobello mashrooms  Kr.3640
                          〃
Grilled char(イワナ) with herb rissotto and Permod cream sauce  Kr.2740
Catch of  the day/Fresh and crotic  Kr.2720

今日のお魚です。名前とか聞いたのですが、忘れました。

どれも美味しくいただきましたが、ちょっと量が多かったかな。
面白かったのは、同じメニューでも日によって違う料理かと思うほど盛り付けが変わること。写真はないんですけど、スープは日によって洗面器か?と思うほどの大皿で出されたり、カップスープになったり・・・。シェフが変わったら違うのでしょうか。
2杯目のビールがタダだったり有料だったり、コーヒーがタダだったり有料だったり・・・(これは単にレセプトに書くのを忘れてるだけで本来は有料なのかもしれませんけど)
それと、夕食のメニューにハンバーガーやピザがあって、それ一品でもかまわないこと。ほんとにハンバーガー(と、サービスのパン)だけで帰られる方も見ました。
ホテルのダイニングルームでジーパンもありのようでした。




 Classic ROCK SPORTBAR  →LINK  

2007/5/23、ミランvsリバプールのUEFAチャンピオンズリーグ決勝がある! でもフロントに聞いたらホテル内で放送見られるTVはないとのこと。
代わりに紹介してくれたのが、歩いて数分のところにあるClassic ROCKという SPORTBAR。実は日本でもスポーツバーに行ったことがないのですが、リアルタイムに(夜中に起きずに)見られるチャンスを見逃す手はないっ!で、行ってきました。
19:00~の試合、30分前くらいに行ったらもうほとんど席はなく、かろうじて見つけた席にもぐりこみ、ビールやピザ、ハンバーガーなどをゲット。
広い店内で3箇所に大型スクリーンのTVがあります。
アイスランドの皆さんは大多数はリバプールの応援をしてました。これがスコットランドなら間違いなくミランの応援をしているのだろうなと思いながら、ミランの応援をしたくても不測の事態(!)が怖くて、おとなしくしていましたが、一人イタリア系と思しき人はTVのまん前で堂々とミランの応援!えらい!! 
結果はフィリッポ・インザーギの2得点でリバプールFCを2-1で破り、通算7度目の欧州王者に輝きました(*^^)v(→LINK UEFAのページ)

こういう場所で見るというのはいい体験で面白かったんですけど、タバコの煙には参りました。アイスランドでのタバコ事情はどうなんでしょうねぇ。他の場所では気になったことはないんですけど。そういえばUKはパブでも全面禁煙です。


(後日談:日本に残してきた二人の息子も別々の場所でしっかり朝の4時に起きてみていたそうです。)