SCOTLAND スコットランド見聞録

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 エディンバラ城

『エディンバラの景観の上にそびえ立ち、ひときわ威容を放つエディンバラ城。これほど存在感のある城はヨーロッパでも他に類を見ません。
3000年にわたり多くの人々が城の建つ岩山を守りの砦に利用しました。古代にはディン・エディン(エディンの砦)と呼ばれました。紀元638年頃アングル人が侵入し、それ以降この岩山は「エディンバラ」と英語の名前で知られるようになりました。

中世にはエディンバラ城はスコットランド国王の第一の城となり、イングランドとの長い戦争の歴史の中で城をめぐる攻防がたびたび繰り広げられました。1566年に後のジェームズ6世がエディンバラ城内で生まれたときには、城は駐屯兵に守られた要塞とでもいうようなありさまだったのです。

城をめぐる攻防の歴史は1745年ジャコバイト党の反乱を最後に幕を閉じます。以来古代からの砦は役割をがらりと変えました。現在では過去の要塞としての面影を残しつつも、スコットランドの国のシンボルであり、多くの観光客が訪れる名所で世界遺産に指定されています。』(by エディンバラ城公式ガイドブック)


・Edinburgh Castle 公式HP
google MAP
Map of Edinburgh  地図
Edinburgh Castle MAP



←これは城内にあるスコットランドの歴史を紹介した屋外パネルの1枚です。
"AD1314 The Scots recapture the castle from the English"(1314年 スコットランド人は、イングランド人から城を奪還)と書かれています。
今もイングランドに対する反感、独立への強い願望が見て取れます。


エディンバラ城全景

ESPLANADE エスプラネード
門の外の広場、エスプラネード(閲兵式用に1753年に作られた)で行われたパレード(AM10:00)。
左右の観覧席を建設中でしたが、なんのためかは不明(まさかとは思いますけど、もう8月のミリタリー・タトゥーのため?)

門の近くには衛兵が・・・。
正装です。

門楼
城の防衛のためではなく城を壮麗にみせるために1888年に建てられたもの。
両脇にスコットランドの英雄ロバート・ブルース1世(左)とウィリアム・ウォレス(右)の像が立っている。
(2人ともこの城を訪れたという記録はないそうです)
1929年にロバート・ブルース1世没後600年を記念して建てられたもの。


旧衛兵所
現在はギフトショップになっています。
先に落とし格子門が見えます。

アーガイル砲台

 城の北面の守備の要。大砲6基を備える。


 下から見上げたところ

上郭から下を見る
右下にアーガイル砲台。
左は荷車小屋(現在はレストラン)18世紀中ごろ。
荷車小屋の右に見えるのがワン・オクロック砲。
(毎日1時に空砲が撃たれる)
右下のグリーンはプリンシズ・ストリート・ガーデン。
その向こうにプリンシズ・ストリートやニュータウンが見える。

聖マーガレット礼拝堂 
1110年に建てられた、城内で現在残っている最古の建物。
細かい矢模様のついたノルマン様式のアーチで区切られていて、
奥の後陣には祭壇が置かれ、手前は長方形の身廊になっています。

スコットランド戦没者祈念堂
中世には聖メアリ教会だった場所。
1927年開館。
外側の彫刻は「正義の戦争」をモチーフにしているのだそうです。
内部はステンドグラスや彫刻などで荘厳なイメージ。
スコットランド人の戦争死傷者(1914〜1918、1945〜)のすべての名簿が納められています。
固有名詞を見ると死を悼むという気持ちが強くなりますね。
写真を撮ろうという不遜な気持ちは持てませんでした。


王宮
スコットランドの三種の宝器 「王冠」「御剣」「王笏」と「運命の石」が展示されているということで入ったのですが、その前に実物大のフィギュアによるスコットランドの歴史の紹介が(長々と)あり、それがまた大混雑だったので時間がかかって、せっかくの宝器の前に疲れてしまったというお粗末・・・。
これらについては紆余曲折、イングランドとの壮絶な争いの歴史の証ですが、詳しいことをここで述べるのは遠慮しときます。

グレートホール
これは逆に内部の写真しかありませんが、外はよく上の建物と似た感じです。
1511年に儀式を執り行う場所として建築されましたが、1650年クロムウェルによって兵舎に転用され、やっと1886年になって陸軍が立ち退いて後、修復工事が行われ往時の栄華を再現しようと修復されたそうです。しかしながら全面的に改装され、当初からのもので残っているのは天井だけだそうです。



 中世の木の天井

  コスプレでの解説



城を後に・・・

城側から見たエスプラネード(AM11:30頃)
10:00にはそれほどでもなかった観光客がエスプラネードを埋め尽くすほどぎっしり!
この後何台も観光バスに出会いましたので、もっと増えたのではないでしょうか?